HDDのこと
HDDもTB(テラバイト)当たり前になっている。
1TBHDDで使えるのは1TBないので、本当のTBHDDは1.5TBのもの以上ということになる。
最近は2TBも1万4千円を切るくらいまで下がっているから凄い時代になったものである。
まずは、メーカーの話。
いくつかのメーカーが並んでいて、どれにするか迷う人もいるだろう。
同じメーカー内でも種類がいろいろあるから、知らないとなかなか選びづらいと思う。
まあ、勘で買って、後から自分の勘がどうだったか検証するもの悪くないが。
各メーカーを独断で書いてみる。
あくまで最近の売れ筋機種に関するもので、メーカーの全体像を捉えたものではない。
HGST:
日立である。
日本のメーカーであるため信頼性は高く、人気はあるが、消費電力(特にスピンアップ時)が高く、そのため発熱も多い。
HDDの冷却、パソコン全体の冷却、電源などを考慮しなければならない。
うちには古いのが1台ある。
WESTERN DIGITAL:
初期の頃は良かったが、その後に評判が悪くなっただ、ここ数年で挽回していると思う。
今、一押しのメーカー。
WD10EADS・WD15EADSは消費電力も発熱も低く、音も小さいという優れものだ。
その分、回転数が遅いのだが、それも寿命を延ばすことになるので悪いとは思っていない。
うちにはWD10EADS 2台、WD15EADS 1台、他に数年前のものが2台くらいある。
SEAGATE:
以前はよく使っていた。
このところ不具合があって信用が地に落ちた。
かなり客を減らしただろう。
うちには数年前までのもので10台くらいあると思う。
サムスン:
「三星」という韓国財閥企業である。
液晶パネルやメモリチップは評判が良い。
HDDは・・・書かないでおこう。
うちにはない。
MAXTOR、QUANTUMも何台か持っているが、吸収されてメーカーとしてはなくなっている。
I-O DATAやBUFFALOなども販売しているが、OEMである。
うちのBUFFALOの外付けHDDは中身がWDだった。
サムスンやSEAGATEもよく中身になっているようである。
AHCIの話。
Serial ATA 2.5で拡張された機能を使うためのインターフェースである。
何ができるようになるかというと、NCQ(読み取り順の最適化)やホットスワップ(電源ONでの脱着)などである。
NCQは期待としては大きいが、目に見えて効果があるという話も聞かない。
Vista以降では自動で組み込まれるが、XPはドライバをダウンロードしてきて自分で組み込まないといけない。
これが面倒くさい。
絶大な効果があればやる価値もあるが、労力に見合う効果はない、というのが多数あるようだ。
なぜ効果が出ないかというと、データの記録状態によるからだろう。
NCQが画期的に効果を表すような理想的なデータばかりではないだろう。
ただし、同一ドライブ内でのファイルコピーなどには効果が期待できるという話もある。
SSDの寿命を延ばすのには有効だというから、SSDの人は利用価値があるだろう。
SSDの話。
要領もそこそこのものが出てきて、価格も下がってきている。
信頼性も高くなっていて、昔のように心配しなくてもいいらしい。
転送速度はHDDと大差ない(あるいはHDDより低い)ものから、2倍以上のものまで様々である。
利点は小さいファイルのランダムリードでは圧倒的にSSDが速いというところだ。
矛盾しているようだが、最大転送速度はシーケンシャルアクセスの値であって、ランダムアクセスの場合にHDDではヘッドの移動と回転待ちが起きるが、SSDではそれがない。
ちなみに、そのヘッドの移動と回転待ち時間を最小化しようというのが、前述のNSQなのだ。
問題はSSDを何に使うか、だろう。
システムドライブにすると起動が速いのは確かである。
しかし、それが大きなメリットだろうか。
私の場合、通常はスタンバイ状態にしておくので、起動時間はそれほど気にならない。
速くなっても自己満足に過ぎないのではないか。
最も有効な使い方はサーバだろう。
webサーバのHTMLファイルや画像はランダムに必要だし、データベースを格納するならかなり期待が持てる。
信頼性を上げるため、最低でもミラーリングはすべきだ。
それ以外には費用と効果を考えると思い浮かばない。
同程度の金額を使うならHDDをストライピングで使うのもいいかもしれない。
容量がまったく違うのだから。
HDD(SSD)を買ったらすべきことを最後に書いておこう。
価格.comを見ていて、ズブの素人さんでもHDDを買うのだなぁと思った。
まあ、最初は誰でも素人なのかもしれないが。
いわゆる自作パソコンの人にはこういうことはないだろうが、メーカー製パソコンに増設するなどという人にはトラブルが起きることが多い。
何が起きるかというと、使い始めが分かっていないのである。
昔はつなげたら、まずBIOSで認識させて、パーティションを切って、フォーマットしてだった。
今はBIOSが自動認識するので手間はなくなったが、敷居が低くなったとも言える。
つまり、昔の認識しないというのはBIOSレベルでだったのだ。
今はいきなりフォーマットになる。
OSが読み取れないと「フォーマットしますか?」などと聞いてくるからかもしれない。
まず、やるべきことはそのHDDメーカのチェックプログラムを入手し、テストすることである。
別メーカでは意味がない。
交換にせよメーカがエラーだと認識してくれるには、そのメーカのツールでなければいけないからだ。
これをちゃんとやると1日かかる。
面倒なら飛ばしてもいいが、トラブルがあると更に面倒なことになる。
使い始めはパーティションを切ることからしなければならない。
これは、「管理ツール」の「コンピュータの管理」にある「ディスクの管理」から行う。
決して今まであるドライブをいじってはいけない。
増設したドライブのみを操作するように注意する。
後は好きな大きさで作ればいいが、プライマリパーティションは4つまでに制限される。
細かすぎない方がいいが、1.5TBを1パーティションというのには抵抗がある。
HDDが壊れる場合、パーティションが壊れることもあるからだ。
好みにもよるだろうが、1ドライブ1パーティションにOSもアプリもデータも全部入れているような人はそういうことは気にしないのだろう。
次がフォーマットである。
心配なら通常フォーマットすると良いが、これも1日かかる。
クイックフォーマットだとチェックにはならないが、すぐに終わる。
これで初めて使える状態になった。
すぐにデータを入れていいが、もし状況が許すなら、元データも残しておくべきだ。
使い始めの数日の間はトラブルがある可能性が高いからである。
機器のトラブルは「バスタブ曲線」で表される。
初期不良があり、安定期間があり、経年変化で故障するようになるからだ。
当然ながら、トラブルは嫌である。
だから、トラブルの少ないメーカを選びたいものである。